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Midjourneyの始め方|初心者でも高品質なAIアートが作れるプロンプトのコツを伝授

1. Midjourneyとは?初心者にもわかる基本を解説

AIがテキストから高品質な画像を生成するサービス「Midjourney」の概要と、その革新性について説明します。

1-1. テキストがアートに変わる魔法

もし、あなたが頭の中に思い描いた幻想的な風景や、夢に出てきたユニークなキャラクターを、言葉にするだけで美しい一枚の絵にできたとしたら、どう思いますか?まるで魔法のような話ですが、それを現実にするのが、画像生成AI「Midjourney(ミッドジャーニー)」です。

Midjourneyは、あなたが入力したテキスト(文章)をAIが解釈し、わずか数十秒から数分で、プロのアーティストが描いたような高品質な画像を生成してくれる革新的なサービスです。

例えば、「夕暮れの光に照らされた、サイバーパンクな東京の街並み」や「水晶の森を歩く、鎧を着た狐」といった簡単な言葉の組み合わせを「プロンプト」と呼ばれる指示文として入力するだけ。特別なデザインスキルや絵の才能は一切必要ありません。あなたのアイデアと想像力さえあれば、誰でも驚くほど独創的で美しいアート作品を生み出すことができるのです。

この「言葉がアートに変わる」体験は、まさに現代の魔法と言えるでしょう。Midjourneyは、私たちの創造性の可能性を無限に広げてくれる、新しい時代のアートツールなのです。

【生成AI入門】プロンプトの教科書|AIの性能を100%引き出す基本要素と実践テクニック生成AIを使いこなす鍵「プロンプト」とは?ChatGPTやMidjourneyで期待通りの成果を出すための「魔法の呪文」の基本的な考え方、構成要素、そして具体的なテクニックまでを初心者にも分かりやすく解説します。...

1-2. なぜ今、Midjourneyが注目されているのか

Midjourneyが今、世界中で大きな注目を集めているのには、いくつかの明確な理由があります。

第一に、生成される画像の圧倒的なクオリティと芸術性の高さです。他の画像生成AIと比較しても、Midjourneyが生み出す画像は、まるで人間が描いたような独特の雰囲気や、息をのむほど美しい世界観を持っています。単なる「写真のような画像」を作るだけでなく、「アート作品」と呼ぶにふさわしい独創的なビジュアルを生成できる点が、多くのクリエイターやアーティストを魅了しています。

第二に、誰でも簡単に始められる手軽さです。専門的なソフトウェアをインストールする必要はなく、多くの人が普段から使い慣れているチャットアプリ「Discord(ディスコード)」上で、簡単なコマンドを入力するだけで画像を生成できます。この参入障壁の低さが、専門家だけでなく、アートに興味がある一般の方々にも爆発的に広まるきっかけとなりました。

そして第三に、巨大なコミュニティと、そこから生まれるインスピレーションの連鎖です。MidjourneyのDiscordサーバーは、世界中のユーザーがリアルタイムで作品を投稿する巨大なギャラリーのようになっています。他の人がどんなプロンプトで、どのような素晴らしい画像を生み出しているのかを常に見ることができるため、それが新たな創作のヒントとなり、創造性が刺激され続けるのです。

この「圧倒的なクオリティ」「手軽さ」「コミュニティ」という要素が組み合わさることで、Midjourneyは単なる画像生成ツールを超え、世界中の人々の創造性を刺激する一大ムーブメントとなっているのです。

2. Midjourneyでできること【活用事例5選】

Midjourneyを使って具体的にどのような画像を生成できるのか、具体的な活用例を挙げて紹介します。

2-1. テキストからの画像生成(Text-to-Image)

Midjourneyの最も基本的かつ中心的な機能が、この「テキストからの画像生成(Text-to-Image)」です。これは、ユーザーが「こんな画像が見たい」というイメージを文章(テキスト)で入力するだけで、AIがその内容を解釈し、世界に一つだけのハイクオリティな画像を生成してくれる画期的な機能です。

この入力するテキストのことを「プロンプト(Prompt)」と呼びます。プロンプトは、AIに対する「指示書」や「お題」のようなものです。

例えば、以下のような簡単な単語の組み合わせからでも画像を生成できます。

a cat wearing a hat (帽子をかぶった猫)

さらに、描画スタイル、色使い、構図、雰囲気、画質などを細かく指定することで、より具体的で複雑なイメージを形にすることも可能です。

A photorealistic image of an astronaut standing on a glowing blue planet, cinematic lighting, 8K resolution
(光る青い惑星に立つ宇宙飛行士の写真のようにリアルな画像、映画のようなライティング、8K解像度)

このように、特別なデザインスキルや描画技術がなくても、言葉を組み合わせるだけで、頭の中にある漠然としたアイデアや空想を具体的なビジュアルとして出力できます。この手軽さと生成される画像の質の高さが、Midjourneyが世界中のクリエイターやアーティストから注目を集める最大の理由です。

2-2. 画像からの画像生成(Image-to-Image)

テキストから画像を生成する機能に加えて、Midjourneyにはもう一つ強力な機能があります。それが「画像からの画像生成(Image-to-Image)」です。これは、ユーザーが用意した既存の画像を元にして、AIが新しい画像を生成する機能です。

この機能では、まず元にしたい画像(参照画像)をMidjourneyにアップロードします。そして、その画像のURLをプロンプトの先頭に貼り付け、続けてテキストプロンプト(指示文)を入力します。

例えば、あなたが描いた犬のラフスケッチの画像をアップロードし、以下のようなプロンプトを入力したとします。

[アップロードした画像のURL] a photorealistic golden retriever, playing in a sunny park, cinematic lighting
([画像のURL] 写真のようにリアルなゴールデンレトリバー、晴れた公園で遊んでいる、映画のようなライティング)

するとMidjourneyは、あなたがアップロードしたラフスケッチの構図や犬のポーズなどを参考にしながら、テキストプロンプトで指示された「写真のようにリアルなゴールデンレトリバー」の画像を生成してくれます。

このように、Image-to-Image機能を使えば、

  • 自分の描いたイラストやデザイン案を、より完成度の高い作品に仕上げる
  • 手持ちの写真を、水彩画風やアニメ風など、全く異なるアートスタイルに変換する
  • 特定の構図やキャラクターのポーズを維持したまま、背景や服装、雰囲気を変更する

といった、より具体的で意図に沿った画像生成が可能になります。テキストだけでは伝えきれない細かなニュアンスをビジュアルで直接AIに伝えられるため、クリエイティブの可能性をさらに大きく広げる機能と言えるでしょう。

2-3. 多彩な画風・スタイルの表現

Midjourneyの真価は、単にリアルな画像を生成するだけではありません。その最大の魅力の一つが、驚くほど多彩な画風やアートスタイルを表現できる点にあります。これまでに紹介したテキストや画像を元にした生成機能と組み合わせることで、ユーザーは思い描くあらゆるテイストのビジュアルを創り出すことができます。

これを実現するのも、基本的には「プロンプト」の役割です。プロンプトの中に、表現したい画風やスタイルを表すキーワードを追加するだけで、AIはその指示を汲み取り、生成される画像の雰囲気を劇的に変化させます。

Midjourneyで表現可能なスタイルの例は、まさに無限大です。

写実的な表現:

photorealistic(写真のようにリアルな)

8K resolution(高解像度)

cinematic lighting(映画のような照明)

絵画・アート:

watercolor painting(水彩画風)

oil painting(油絵風)

Ukiyo-e style(浮世絵風)

in the style of Van Gogh(ゴッホ風)

アニメ・イラスト:

anime style(アニメ風)

studio ghibli style(スタジオジブリ風)

concept art(コンセプトアート風)

特定のデザイン・世界観:

cyberpunk(サイバーパンク)

steampunk(スチームパンク)

pixel art(ピクセルアート)

3D render(3Dレンダリング風)

例えば、「a dragon in the sky(空を飛ぶドラゴン)」という同じお題でも、

a photorealistic dragon in the sky → 迫力ある実写映画のようなドラゴン

a dragon in the sky, Ukiyo-e style → 葛飾北斎が描いたような和風の龍

a cute dragon in the sky, anime illustration → 可愛らしいキャラクターとしてのアニメ風ドラゴン

というように、キーワード一つで全く異なる世界の作品を生み出すことができます。

この機能により、ユーザーは特定の画風を習得するための専門的な訓練や、高価な画材・ソフトウェアを必要としません。言葉を選ぶだけで、古今東西のあらゆるアートスタイルを探求し、自分だけのオリジナル作品を創造できるのです。この表現の自由度の高さが、Midjourneyを単なる画像生成ツール以上の、無限の可能性を秘めたクリエイティブ・パートナーへと昇華させています。

2-4. ロゴやデザインカンプの作成

Midjourneyの応用範囲は、アート作品やイラストレーションの制作だけにとどまりません。その高速かつ高品質な画像生成能力は、グラフィックデザインやWebデザインといった商業デザインの分野、特にアイデア出しやコンセプトを固める初期段階において絶大な効果を発揮します。

その代表的な活用例が「ロゴ」や「デザインカンプ」の作成です。

ロゴデザインのアイデア出し

企業やブランドの顔となるロゴのデザインは、通常多くの時間と試行錯誤を要します。Midjourneyを使えば、このプロセスを劇的に短縮できます。

例えば、新しいコーヒーショップのロゴをデザインしたい場合、以下のようなプロンプトを入力します。

minimalist logo for a coffee shop named "Morning Brew", vector art, flat design, white background
(「Morning Brew」という名前のコーヒーショップのミニマルなロゴ、ベクターアート、フラットデザイン、白背景)

すると、AIは指定されたキーワードを元に、様々なスタイルのロゴデザイン案を瞬時に複数生成してくれます。「vintage style(ヴィンテージ風)」や「geometric(幾何学的)」といったキーワードを追加するだけで、全く異なるテイストのデザインを無限に試すことが可能です。

もちろん、Midjourneyは完璧な文字(タイポグラフィ)を生成するのが苦手なため、生成された画像をそのまま最終的なロゴとして使用するのは難しい場合があります。しかし、デザインの核となるシンボルマークや配色、全体的な雰囲気など、アイデアのたたき台としては非常に強力です。デザイナーはこれらの案からインスピレーションを得て、Illustratorなどの専門ツールでブラッシュアップすることで、効率的に質の高いロゴを完成させることができます。

Webサイトやアプリのデザインカンプ

WebサイトやアプリケーションのUI(ユーザーインターフェース)デザインにおいても、Midjourneyは有用なツールです。サイト全体の雰囲気やレイアウト、配色といった「デザインカンプ(完成見本)」を素早くビジュアル化できます。

例えば、旅行予約アプリのデザイン案が欲しい場合、次のように入力します。

UI design for a travel booking app, clean and modern, blue and white color scheme, showing a list of destinations, mobile screen
(旅行予約アプリのUIデザイン、クリーンでモダン、青と白の配色、目的地のリストが表示されている、モバイル画面)

これにより、クライアントへの提案やチーム内でのイメージ共有に使える具体的なビジュアルを、コーディングやデザインツールでの作り込みの前に用意できます。複数のデザインパターンを瞬時に比較検討できるため、プロジェクトの初期段階で方向性を定めるのに大いに役立ちます。

このように、Midjourneyは最終的な完成品を制作するツールとしてだけでなく、クリエイティブなプロセスの初期段階を加速させ、人間の創造性を刺激するための「強力なアシスタント」として、デザインの現場に新たな可能性をもたらしています。

2-5. アイデアの可視化

これまでに紹介してきたMidjourneyの機能は、最終的に一つの強力な能力に集約されます。それが「アイデアの可視化」です。これは、単に絵を描いたりデザインを作成したりするだけでなく、頭の中にある漠然としたイメージ、言葉にしきれないコンセプト、まだ形になっていないインスピレーションを、瞬時に具体的なビジュアルとして目の前に映し出す能力を指します。

従来、アイデアを形にするには、スケッチの技術やデザインソフトの習熟、あるいは多くの時間をかけた試行錯誤が必要でした。しかしMidjourneyは、このプロセスを根底から変革します。

  • 思考のスピードを落とさない
    思いついたキーワードを打ち込むだけで、数秒から数十秒後には高品質なビジュアルが出力されます。これにより、アイデアが新鮮なうちに形にでき、思考の流れを止めません。
  • イメージの解像度を高める
    「幻想的な森」「未来的な都市」といった抽象的な言葉からでも、AIが具体的なディテールを持つ画像を複数提案してくれます。それらの出力を見ることで、自分でも気づいていなかったイメージの細部が明確になり、アイデアがより洗練されていきます。
  • コミュニケーションを円滑にする
    チームでのブレインストーミングやクライアントへの提案において、「百聞は一見に如かず」という言葉通り、一枚の画像がもたらす力は絶大です。言葉だけでは誤解を生みやすい複雑なコンセプトも、ビジュアルを共有することで、関係者間の認識を素早く、かつ正確に一致させることができます。

例えば、以下のようなシーンでその真価を発揮します。

小説家や脚本家が:物語の重要なシーンの雰囲気や、登場人物のビジュアルを固める際のたたき台として。

A lonely detective in a rain-soaked neon-lit alley, film noir style, cinematic
(雨に濡れたネオン街の路地に立つ孤独な探偵、フィルム・ノワール風、映画のような)

ゲーム開発者が:新しいモンスターや背景世界のコンセプトアートを、無限に試行錯誤するために。

企画担当者が:新商品のキャンペーンで伝えたい世界観を、具体的なキービジュアルとしてチームに共有するために。

Midjourneyは、もはや単なる「お絵描きAI」ではありません。それは、私たちの創造的な思考プロセスに寄り添い、アイデアの探求と発展を加速させる「思考の壁打ち相手」であり、強力な「発想支援ツール」なのです。この「アイデアの可視化」能力こそが、Midjourneyをあらゆる分野のクリエイティブ活動に不可欠な存在へと押し上げています。

3. Midjourneyの始め方【3ステップで完了】

アカウント登録から画像生成を開始するまでの手順を、初心者にも分かりやすく解説します。

3-1. 必須ツール「Discord」の準備

Midjourneyで画像を生成するためには、まず「Discord(ディスコード)」というコミュニケーションツールのアカウントが必要になります。多くのアプリケーションとは異なり、Midjourneyには独自のソフトウェアやWebサイトがあるわけではなく、このDiscordというプラットフォーム上で、チャットを通じてAIに指示を出すというユニークな操作方法を採用しているからです。

すでにDiscordアカウントをお持ちの方は、このステップを読み飛ばして次の「Midjourneyサーバーへの参加」へ進んでください。まだお持ちでない方は、以下の手順で簡単に無料でアカウントを作成できます。

Discordとは?
Discordは、テキスト、音声、ビデオ通話などが楽しめる無料のコミュニケーションアプリです。もともとはオンラインゲームを楽しむユーザー向けに作られましたが、現在では共通の趣味を持つ人々が集まるコミュニティや、ビジネス、オンラインイベントなど、幅広い用途で利用されています。

Discordアカウントの作成手順

  1. 公式サイトへアクセス
    まずはDiscordの公式サイトにアクセスします。PCの場合はブラウザ版とダウンロードして使うデスクトップアプリ版がありますが、快適に利用できるアプリ版の利用をおすすめします。スマートフォン用のアプリ(iOS/Android)も提供されています。
  2. アカウント登録
    公式サイトの指示に従い、アカウント登録画面に進みます。以下の情報を入力してください。

    • メールアドレス
    • ユーザー名(他の人と重複しない好きな名前)
    • パスワード
    • 生年月日
  3. メール認証
    登録したメールアドレスにDiscordから認証メールが届きます。メールに記載されているリンクをクリック、またはボタンを押して、アカウントの認証を完了させてください。

これでDiscordの準備は完了です。次のステップでは、作成したこのアカウントを使って、Midjourneyの公式サーバーに参加する方法を解説します。

3-2. Midjourney公式サイトでの登録

Discordの準備が整ったら、次はいよいよMidjourney公式サイトでアカウントを登録し、Midjourneyのサーバーに参加します。この手続きを通じて、あなたのDiscordアカウントとMidjourneyが連携されます。

Midjourney登録とサーバー参加の手順

  1. Midjourney公式サイトへアクセス
    まずは、Midjourneyの公式サイトにアクセスします。検索エンジンで「Midjourney」と検索するか、直接URL(https://www.midjourney.com/)を入力してください。
  2. サインイン(Join the Beta)
    公式サイトの画面右下にある「Join the Beta」または「Sign In」というボタンをクリックします。
  3. Discordアカウントとの連携
    ボタンをクリックすると、Discordの認証画面に移動します。MidjourneyがあなたのDiscordアカウント(ユーザー名やアバターなど)にアクセスすることへの許可を求められますので、内容を確認して「認証」ボタンをクリックしてください。
  4. Midjourneyサーバーへの招待
    認証が完了すると、自動的にMidjourneyの公式Discordサーバーへの招待画面が表示されます。「Midjourneyに招待されています」というメッセージの下にある「招待を受ける」ボタンをクリックします。

これで、Midjourneyの公式サーバーへの参加と登録が完了しました!

Discordの画面がMidjourneyサーバーに切り替わり、左側のチャンネルリストにMidjourneyのアイコン(帆船のマーク)が表示されていれば成功です。サーバー内にはルール説明やアナウンスのチャンネル、そして実際に画像を生成するための「#newbies-〇〇」といったチャンネルが多数用意されています。

次のステップでは、いよいよ最初の画像を生成する方法を解説します。

3-3. 料金プランの選択

Midjourneyサーバーへの参加が完了しましたが、実際に画像を生成するには、有料プランへの加入が必要です。以前は無料でお試し利用ができるトライアル期間がありましたが、現在はアクセス集中などの理由により停止しており、利用開始時からいずれかのプランを選択する必要があります。

プラン加入の手順

料金プランの選択と支払いは、Discord内で特定のコマンドを入力して専用ページにアクセスすることで行います。

  1. サブスクリプションページへのアクセス
    DiscordのMidjourneyサーバー内にある、画像を生成するためのチャンネル(例:「#newbies-〇〇」など)を開きます。
    メッセージ入力欄に / を入力すると、コマンドの候補が表示されます。その中から /subscribe を選択し、Enterキーを押して送信してください。
  2. プラン管理ページへ移動
    コマンドを送信すると、Midjourney Botからあなただけに表示される返信が届きます。その中に「Manage Account(アカウント管理)」というボタン(またはリンク)が表示されるので、クリックしてください。
  3. 料金プランの選択と支払い
    ボタンをクリックすると、ブラウザが起動しMidjourneyのプラン選択ページが開きます。ここで、希望する料金プランを選択します。プランは主に以下の3つが用意されており、それぞれ月間・年間での支払いが選べます(年間払いのほうが割安になります)。

    • Basic Plan(ベーシックプラン)
      最も手頃なプランです。月に生成できる画像の枚数(正確には高速生成時間)に上限がありますが、「まずはMidjourneyを試してみたい」という方に最適です。
    • Standard Plan(スタンダードプラン)
      最も人気のあるスタンダードなプランです。十分な量の高速生成時間が提供されるほか、生成速度は遅くなるものの時間無制限で画像を生成できる「リラックスモード」が利用可能になります。
    • Pro Plan(プロプラン)
      大量に画像を生成したいヘビーユーザーや、本格的な商用利用を考えている方向けのプランです。高速生成時間が多いだけでなく、自分が生成した画像を他のユーザーから見えなくする「ステルスモード」機能が利用できるのが大きな特徴です。

    どのプランを選べばよいか迷ったら、まずは「Basic Plan」から始めてみるのがおすすめです。利用頻度に応じて、後からいつでもプランをアップグレードすることができます。

プランを選択したら、画面の指示に従ってクレジットカード情報などを入力し、支払いを完了させてください。

これで、Midjourneyで画像を生成するためのすべての準備が整いました。次のセクションでは、いよいよ実際にプロンプト(指示文)を入力して、最初のAI画像を生成する方法を解説します。

4. Midjourneyの基本的な使い方

画像を生成するための基本的なコマンドや、生成後の画像の操作方法について解説します。

4-1. 画像の生成コマンド「/imagine」

Midjourneyで画像を生成する際に、最も基本的かつ最も重要なコマンドが /imagine です。このコマンドに続けて、生成したい画像の内容を説明するテキスト(これを「プロンプト(Prompt)」と呼びます)を入力することで、AIがあなたのイメージを形にしてくれます。

操作方法は非常にシンプルです。

  1. Discordのテキストチャット欄に /(スラッシュ)を入力します。
  2. 表示されるコマンドのリストから /imagine を選択するか、そのまま imagine と入力します。
  3. /imagine の後ろに prompt という入力欄が表示されるので、そこに生成したい画像のキーワードや文章を英語で入力します。
  4. Enterキーを押して送信します。

コマンドを送信すると、MidjourneyのBotが画像の生成処理を開始します。最初はぼやけた画像が表示され、それが数秒から数十秒かけて徐々に鮮明になっていく様子を確認できます。

プロンプトの例:

  • 単純な単語の組み合わせ: a cute cat (かわいい猫)
  • 情景を描写する文章: a beautiful sunset over the ocean, cinematic lighting (海に沈む美しい夕日、映画のようなライティング)
  • 特定のスタイルを指定: a knight in shining armor, anime style (輝く鎧を着た騎士、アニメ風)

生成が完了すると、あなたのプロンプトに基づいて作成された4枚の画像が、2×2のグリッド形式で表示されます。ここから、気に入った画像をさらに高画質化したり、別のバリエーションを生成したりする次のステップへと進むことができます。

4-2. 生成された画像の操作パネル

/imagineコマンドで4枚の画像が生成されると、その画像の下にはいくつかのボタンが配置された操作パネルが表示されます。これらのボタンを使いこなすことで、生成された画像をさらに洗練させ、自分の理想に近づけていくことができます。

操作パネルには、主に「Uボタン」「Vボタン」「再生成ボタン」の3種類があります。

4-3. 覚えておきたい基本パラメータ

プロンプトにキーワードや文章を入力するだけでなく、「パラメータ」と呼ばれる特殊なコマンドを追加することで、生成される画像をより細かくコントロールできます。パラメータは、プロンプトの末尾に --(ハイフン2つ)に続けて記述します。

ここでは、特に覚えておきたい基本的なパラメータをいくつかご紹介します。

アスペクト比 (--aspect または --ar)

生成する画像の縦横比を指定するパラメータです。デフォルトでは 1:1(正方形)の画像が生成されますが、このパラメータを使えば、スマートフォンの壁紙に最適な縦長の画像や、デスクトップの背景に合う横長の画像など、用途に応じたサイズで作成できます。

--ar [横の比率]:[縦の比率] のように記述します。

プロンプト例:

a beautiful landscape --ar 16:9 (横長の風景画)

a full body portrait of a super hero --ar 9:16 (縦長の全身ポートレート)

an icon for a mobile app --ar 1:1 (正方形のアイコン)

ネガティブプロンプト (--no)

画像に「含めたくない要素」を指定するためのパラメータです。特定のオブジェクトや色、人物などを除外したい場合に非常に役立ちます。

--no [除外したい要素] のように記述します。複数の要素を除外したい場合は、カンマで区切ります。

プロンプト例:

a tropical beach --no people (人がいない熱帯のビーチ)

a bowl of fruit --no apples, bananas (リンゴとバナナを含まないフルーツボウル)

a modern city skyline --no cars, clouds (車と雲がない現代的な都市のスカイライン)

スタイライズ (--stylize または --s)

Midjourneyがどれだけ芸術的な解釈を加えるかを調整するパラメータです。値の範囲は 0 から 1000 で、デフォルトは 100 です。

  • 低い値 (--s 50 など): プロンプトの内容に忠実で、シンプルな画像が生成されやすくなります。
  • 高い値 (--s 750 など): Midjourney独自の芸術的な表現が強くなり、より複雑で独創的な画像が生成されやすくなります。

プロンプト例:

a cat playing with a ball --s 50 (プロンプトに忠実な、猫がボールで遊ぶシンプルな画像)

a cat playing with a ball --s 750 (芸術的な解釈が加わった、独創的な構図や色彩の画像)

カオス (--chaos)

最初に生成される4枚の画像のバリエーションの幅を調整するパラメータです。値の範囲は 0 から 100 です。

  • 低い値(デフォルトは0): 4枚の画像が互いに似た構図やスタイルになります。
  • 高い値 (--chaos 50 など): 4枚の画像がそれぞれ全く異なるスタイルや構図で生成され、予期せぬアイデアを得たいときに役立ちます。

プロンプト例:

a robot --chaos 60 (ロボットというテーマで、それぞれ全く異なるスタイルの画像が4枚生成される)

これらのパラメータは、--ar 16:9 --no people --s 250 のように複数組み合わせて使用することも可能です。パラメータを使いこなして、あなたのイメージをより正確にAIに伝えましょう。

5. 【脱初心者】画像クオリティを上げるプロンプトのコツ

思い通りの画像を生成するために、より高度なプロンプトの書き方やテクニックを紹介します。

5-1. 具体的で詳細な記述を心がける

Midjourneyで思い通りの画像を生成するための最も基本的かつ重要なコツは、プロンプトを「具体的」かつ「詳細」に記述することです。AIは人間のように文脈や行間を読むことができません。そのため、曖昧な指示では、AIが解釈できる範囲が広くなりすぎてしまい、意図しない結果になる可能性が高まります。

あなたが頭の中に思い描いている情景を、まるで小説家のように言葉で描写することで、AIはそのビジョンをより正確に理解し、画像として再現してくれます。

例えば、「猫」の画像を生成したい場合を考えてみましょう。

悪い例:

a cat

これでは、猫の種類、色、ポーズ、背景、画風など、あらゆる要素がAI任せになってしまいます。ごく普通の猫のイラストや写真が生成されるかもしれませんが、あなたのイメージとはかけ離れているかもしれません。

良い例:

A fluffy, white Persian cat with bright blue eyes, sleeping peacefully on a red velvet cushion in a sunlit room, photorealistic style
(青い目をしたふわふわの白いペルシャ猫が、太陽の光が差し込む部屋で、赤いベルベットのクッションの上で安らかに眠っている、写実的なスタイル)

このプロンプトには、以下のような具体的な情報が含まれています。

  • 主題: 猫の種類(ペルシャ猫)、毛の色(白)、毛の質感(ふわふわ)、目の色(青)
  • 行動: 安らかに眠っている
  • 背景・場所: 太陽の光が差し込む部屋、赤いベルベットのクッションの上
  • スタイル: 写実的なスタイル(写真のようなリアルな画風)

このように、「主題」「行動」「場所」「雰囲気」「画風」といった要素を詳細に記述することで、AIに伝える情報量が増え、生成される画像の精度が劇的に向上します。まずは、描きたい画像の「5W1H(いつ、どこで、誰が、何を、どのように)」を意識して、単語を並べてみることから始めてみましょう。

5-2. 作風やアーティスト名を活用する

具体的で詳細な記述に加えて、特定の「作風(スタイル)」や「アーティスト名」をプロンプトに組み込むことで、生成される画像のクオリティと独創性を飛躍的に高めることができます。これにより、単に情景を説明するだけでなく、特定の芸術的な意図や雰囲気を画像に与えることが可能になります。

例えば、「森の中の城」を描きたいとします。

基本プロンプト:

a castle in the forest

これだけでも雰囲気のある画像は生成されますが、ここに作風を指定するキーワードを追加してみましょう。

作風を追加した例:

a castle in the forest, in the style of Ukiyo-e
(森の中の城、浮世絵スタイルで)

a castle in the forest, in the style of Studio Ghibli
(森の中の城、スタジオジブリ風)

a castle in the forest, Cyberpunk style
(森の中の城、サイバーパンクスタイルで)

このように、in the style of ~~ style といった形でキーワードを追加するだけで、同じテーマでも、江戸時代の浮世絵のようなタッチ、ノスタルジックなアニメーション風、あるいは近未来的なSFの世界観など、全く異なるビジュアルを生み出すことができます。

さらに強力なのが、実在するアーティストの名前をプロンプトに含める方法です。Midjourneyは著名なアーティストの画風を学習しており、その名前を指定することで、彼らの特徴的なタッチや色彩、構図を模倣した画像を生成できます。

アーティスト名を活用した例:

portrait of a woman, in the style of Alphonse Mucha
(女性の肖像画、アルフォンス・ミュシャ風)

a vast fantasy landscape, in the style of Hayao Miyazaki
(広大なファンタジーの風景、宮崎駿風)

このテクニックを使うことで、まるでそのアーティストが描いたかのような、非常に芸術性の高い作品を生み出すことが可能です。自分の好きな画家やイラストレーターの名前で試してみると、新たなインスピレーションが得られるかもしれません。

【注意点】
現存する、あるいは著作権が存続しているアーティストの名前を利用して画像を生成し、それを公開・商用利用する際には、著作権や肖像権、倫理的な観点から慎重な判断が求められます。個人的な実験や参考として楽しむ範囲に留めるなど、適切な利用を心がけましょう。

このように、作風やアーティスト名を指定するテクニックは、あなたの創造性をAIに伝えるためのショートカットのようなものです。様々なキーワードを組み合わせて、あなただけのオリジナルなスタイルを探求してみてください。

5-3. 不要な要素を除外する「ネガティブプロンプト」

これまでのセクションでは、描いてほしい要素を具体的に記述する「足し算」のアプローチで画像のクオリティを上げる方法を紹介しました。ここでは、その逆のアプローチ、つまり「描いてほしくない」要素を指定して排除する「引き算」のテクニック、「ネガティブプロンプト」について解説します。

ネガティブプロンプトは、生成される画像から特定のオブジェクト、色、雰囲気、あるいは品質の低い特徴などを意図的に取り除くための強力な機能です。これを活用することで、AIが生成しがちな不自然な部分を修正したり、より自分のイメージに近い結果へと導くことができます。

Midjourneyでは、プロンプトの末尾に --no というパラメータを付け、その後に除外したい単語を続けることでネガティブプロンプトを使用します。

基本的な構文:
[通常のプロンプト] --no [除外したい単語1], [除外したい単語2], ...

具体的な例を見てみましょう。

例1:人物のイラストで不自然な部分を避ける

AIは人物、特に「手」の描写が苦手な場合があります。指が6本になったり、不自然な形で描かれたりすることが珍しくありません。

通常のプロンプト:

an anime girl holding a coffee cup
(コーヒーカップを持つアニメの女の子)

このプロンプトでは、手の形が崩れてしまう可能性があります。そこで、ネガティブプロンプトを使ってみましょう。

ネガティブプロンプトを追加した例:

an anime girl holding a coffee cup --no extra fingers, deformed hands, bad anatomy, ugly
(コーヒーカップを持つアニメの女の子 --no 多すぎる指, 変形した手, 下手な人体構造, 醜い)

このように指定することで、AIに対して「多すぎる指」や「変形した手」といった、望ましくない特徴を生成しないように指示することができます。bad anatomy(下手な人体構造)や ugly(醜い)といった品質に関するネガティブプロンプトも、全体のクオリティを底上げするのに非常に効果的です。

例2:特定のオブジェクトや色を排除する

風景画や静物画で、特定の要素だけを入れたくない場合にも有効です。

通常のプロンプト:

a landscape with a beautiful blue sky
(美しい青空の風景)

これだと、AIが「青空」という言葉から雲を連想して描いてしまうことがよくあります。雲ひとつない快晴を表現したい場合はどうすればよいでしょうか。

ネガティブプロンプトを追加した例:

a landscape with a beautiful blue sky --no clouds
(美しい青空の風景 --no 雲)

これで、雲が描かれる確率を大幅に減らすことができます。同様に、--no red とすれば赤い色を、--no people とすれば人物を画像から排除することが可能です。

【活用のヒント】

ネガティブプロンプトは、ポジティブプロンプト(通常のプロンプト)だけではコントロールしきれない部分を補うための「仕上げ」のツールと考えると良いでしょう。特に、以下のような定型句は様々な場面で役立つため、覚えておくと便利です。

  • 品質向上系: low quality, worst quality, blurry, jpeg artifacts (低品質、最悪の品質、ぼやけ、jpegノイズ)
  • 不自然さ回避系 (人物): bad anatomy, deformed, disfigured, extra limbs, extra fingers (下手な人体構造, 変形, 奇形, 余分な四肢, 多すぎる指)
  • 余計な要素排除系: text, signature, watermark, username (文字, 署名, 透かし, ユーザー名)

ポジティブプロンプトで理想のイメージを伝え、ネガティブプロンプトで不要な要素を削ぎ落とす。この両輪をうまく使いこなすことで、Midjourneyでの画像生成はさらに奥深く、面白いものになるはずです。

6. 他の画像生成AIとの比較

Midjourneyと、他の主要な画像生成AIサービス(Stable Diffusion, DALL-E 3)との違いを比較します。

6-1. Midjourney vs Stable Diffusion

画像生成AIの世界には、Midjourneyの他にも強力なライバルが存在します。その中でも特に知名度が高く、比較対象としてよく挙げられるのが「Stable Diffusion」です。ここでは、この二つのAIがどのように違うのか、それぞれの特徴を比較してみましょう。

項目 Midjourney Stable Diffusion
操作性 Discord上で簡単操作。初心者向き 専門知識が必要な場合も。中〜上級者向き
画質・作風 アート性が高く、幻想的・美麗な画風が得意 リアル系からアニメ風まで、学習モデル次第で多彩
カスタマイズ性 パラメータ調整が主。比較的シンプル 拡張機能が豊富で、自由度が非常に高い
料金 有料(サブスクリプション) 基本無料(オープンソース)※
利用環境 クラウド(要Discord) ローカルPC(要高スペックGPU)またはWebサービス

※ソフトウェア自体は無料ですが、ローカル環境で動かすためのPCスペックや、Webサービス利用料が別途必要になる場合があります。

手軽さのMidjourney、自由度のStable Diffusion

Midjourneyの最大の魅力は、その手軽さです。Discordというチャットツール上で「/imagine」と入力し、文章(プロンプト)を続けるだけで、誰でも簡単に高品質な画像を生成できます。専門的な知識はほとんど必要ありません。

一方、Stable Diffusionは自身のPCに環境を構築したり、Web上のサービスを使ったりする必要があり、設定項目も多岐にわたります。しかしその分、拡張機能(ControlNetなど)を使えば、キャラクターのポーズや構図を細かく指定するなど、Midjourneyにはない高度なカスタマイズが可能です。

得意な作風の違い

Midjourneyは、独特の芸術的で美しい、いわゆる「Midjourneyらしい」絵作りが得意です。全体のクオリティが安定しており、少ない試行回数で魅力的なアウトプットを得やすい傾向にあります。

対してStable Diffusionは、「モデル」と呼ばれる学習データを切り替えることで、実写のようなリアルな画像から、特定のアニメ風のイラストまで、非常に幅広い作風に対応できます。また、自分でキャラクターや画風を追加学習させること(LoRAなど)も得意としており、特定の目的を持った画像生成に強みがあります。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

どちらが良い・悪いということではなく、目的によって使い分けるのがおすすめです。

Midjourneyがおすすめな人

  • AI画像生成が初めてで、手軽に始めてみたい
  • とにかく美しい、アート性の高い画像を簡単に作りたい
  • PCのスペックに自信がない

Stable Diffusionがおすすめな人

  • 無料で画像生成を試してみたい
  • 特定のキャラクターや画風を再現したい
  • ポーズや構図などを細かくコントロールしたい
  • 高性能なPCを持っており、AIについて学ぶ意欲がある

まずは手軽に始められるMidjourneyでAI画像生成の楽しさに触れ、より高度なカスタマイズをしたくなったらStable Diffusionに挑戦してみる、というステップも良いでしょう。

6-2. Midjourney vs DALL-E 3 (ChatGPT)

Stable Diffusionと並び、Midjourneyの強力なライバルとして注目されているのが、ChatGPTの開発元であるOpenAI社が提供する「DALL-E 3」です。特に、対話型AIであるChatGPTに統合されたことで、その利便性と表現力は大きく向上しました。ここでは、芸術的なMidjourneyと、対話が得意なDALL-E 3を比較してみましょう。

項目 Midjourney DALL-E 3 (ChatGPT)
操作性 Discord上でコマンド操作。直感的だが慣れが必要 ChatGPT上で対話形式。初心者でも非常に簡単
画質・作風 アート性が高く、美麗で幻想的な世界観が得意 プロンプトに忠実。イラスト、ロゴなど多様なスタイルに対応
プロンプト 専門的な記述(プロンプトエンジニアリング)が有効 自然な文章でOK。AIが意図を汲み取り、プロンプトを補強
料金 有料(サブスクリプション) ChatGPT Plusなど有料プラン内で利用可能 ※
利用環境 クラウド(要Discord) クラウド(Webブラウザ、スマホアプリ)

※Microsoft Copilotなど、一部無料で利用できるサービスもあります。

「対話」で画像を創り出すDALL-E 3

DALL-E 3の最大の特徴は、ChatGPTとのシームレスな連携にあります。Midjourneyが「/imagine」というコマンドと英語のプロンプトを基本とするのに対し、DALL-E 3は「かわいい猫のイラストを描いて」といった日本語の自然な文章で指示するだけで、ChatGPTが意図を汲み取って画像を生成してくれます。

さらに、「もっと背景をシンプルにして」「この猫を三毛猫に変えて」といった追加の修正依頼も、会話の流れで簡単に行えます。この対話による画像生成は、AI画像生成の専門知識がない人にとって、非常に大きなメリットと言えるでしょう。

芸術性のMidjourney、忠実性のDALL-E 3

画風の面では、両者に明確な違いがあります。Midjourneyは、比較的シンプルなプロンプトでも、アーティスティックで完成度の高い、いわゆる「映える」画像を生成するのが得意です。その独特の美しい世界観は、多くのクリエイターを魅了しています。

一方、DALL-E 3は、入力されたプロンプトの内容を非常に忠実に再現する能力に長けています。「赤い帽子をかぶり、青いボールを持っている少年」といった具体的な指示を、正確にイラストに反映させることができます。このため、ブログの挿絵やプレゼン資料の図解など、意図した通りの画像を生成したい場合に強みを発揮します。

まとめ:どちらを選ぶべきか?

こちらも優劣ではなく、作りたい画像や使い方によって選ぶのがおすすめです。

  • Midjourneyがおすすめな人
    • 一枚の絵としてのアート性やクオリティを追求したい
    • 幻想的、壮大な世界観のイラストを創りたい
    • プロンプトを工夫して、自分だけの作風を探求したい
  • DALL-E 3 (ChatGPT)がおすすめな人
    • 難しいプロンプトを考えず、会話ベースで手軽に画像を作りたい
    • 指示した内容を正確に反映させた画像が欲しい
    • アイデア出しから画像生成まで、チャットツール内で完結させたい

美しい「作品」を創りたいならMidjourney、対話を通じて便利な「素材」を作りたいならDALL-E 3、という使い分けも一つの考え方です。

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